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2009/8/31

【新製品レビュー】富士フイルムFinePix REAL 3D W1 ~ 新時代を予感させるデジタル3D写真システム

 富士フイルムから登場した「FinePix REAL 3D W1」は、3D映像を撮影できる世界初のコンパクトデジタルカメラだ。撮影した画像は3Dメガネなど特殊な機材を使わず、本体背面の液晶モニターで立体映像を裸眼で見ることができる。デジカメの未来を感じさせるデバイスだ。

 発売は8月8日。実勢価格は6万円前後。同時発表の3D対応8型デジタルフォトフレーム「FinePix REAL 3D V1」は8月22日に発売。V1の実勢価格は5万円前後で、W1とV1のセット販売も行なわれている。W1とV1の組み合わせを富士フイルムでは「3D映像システム」として展開している。


手軽に楽しめる3D

 デジタルカメラのREAL 3D W1は、横長でコンパクトデジタルカメラとしては大振りのサイズ。未来的な印象を受けるデザインだ。レンズバリアを下にスライドさせると電源が入り、撮影可能になる。

 一見して目立つ特徴は、本体の左右に2つのレンズを搭載している点だ。ちょうど人間の目のように間隔を開けて配置されたレンズが、3Dを実現するキモとなっている。レンズはフジノン光学3倍ズームレンズを採用、焦点距離は35~105mm相当(35mm判換算時)、開放F値はF3.7~4.2。同じスペックのレンズ部を2つ搭載し、さらにそれぞれに対して1/2.3型有効1,000万画素CCDが装備されている。

 2つのレンズで得られた光を、2つのCCDがそれぞれ映像化し、人間の目のように少しずれた位置から撮影された画像を合成することで3D映像を作り出すという仕組みだ。レンズの間隔は、人間の目の間隔の平均という約65mmに対して77mm幅になっており、これがより遠近感を強調しているのだという。

 2つのレンズで撮影された画像は少しずつずれており、それを合成した画像を背面液晶モニターで見ると3Dに見えることになる。背面液晶モニターには「ライトディレクションコントロールシステム」という技術が採用されており、これは液晶モニターのバックライトを左目方向、右目方向にそれぞれ向けて照射することで、右目に届く画像と左目に届く画像が切り替わり、両目視差によって立体的に見える、というものだ。

 バックライトの照射方向を変えているため、液晶モニターのフル解像度を使った3D表示ができるのがメリットだが、照射する方向があるためか目から30cm程度離したくらいの位置で見るともっとも立体的に見えた。3Dに見える角度もあって、液晶モニター自体の視野角と比べてその角度はだいぶ狭い。そのため、集団で見るよりは個人で見るという感じになる。

 とはいえ、実際に背面の液晶で正面から3Dの映像を見ると、非常に不思議な印象を受ける。飛び出すというより奥行きが出るという感じで、前面にある被写体と背景との関係が3Dに見える。そのため、前景と背景がしっかり分離した画像の方が立体感が出やすい印象だ。

 こうした3Dを実現するために、単に2つのレンズで2枚の写真を撮るだけでなく、CCDとシャッターを同期させて、きちんと2枚の画像がずれないようにしているという。また、新開発の画像処理エンジン「リアルフォトエンジン3D」が、2枚の画像の撮影情報から焦点・明るさ・色調などの情報をベースにして、左右均一な画像を取り込み、瞬時に画像解析をして3D合成する。これにより、単に撮影後に3D画像を表示するだけでなく、撮影中も常に3D画像を液晶モニターに表示できるようになっている。

 撮影できるのは静止画だけではない。3Dでの動画記録も行なえる。動画機能自体は高機能ではなく、撮影中の光学ズームができない、手ブレ補正がないなど、あくまでもデジカメの動画撮影機能どまりといった感じだが、とにかく立体的な動く映像を見ると感動的ですらある。

 とはいえ、撮影した画像を3Dで見られるのは限られた環境だけだ。現時点では、背面液晶モニターで見る以外は、同社が同時に発表していたデジタルフォトフレーム「FinePix REAL 3D V1」と、写真プリント「FUJIFILM 3Dプリント」を利用するしかない。PC上では、付属ソフトの「FinePixViewer」が3Dフォーマットの画像表示に対応するが、ディスプレイ側が対応していないので3Dで見ることはできない。最近、家電業界や映画業界では3Dが一つの大きな話題となっているが、まだ一般的ではないし、PCディスプレイの3D対応もすぐにというわけにはいかないだろう。

 しかし、3Dでの撮影にいち早く対応したFinePix REAL 3D W1の登場は、今後の3Dの展開に影響を与えそう。3D対応液晶ディスプレイは、基本的には専用メガネを使った方式になるが、REAL 3D W1の映像表示に対応してくれれば、家庭でも簡単に3Dコンテンツが楽しめ、3Dの普及に役立ってくれそうだ。REAL 3D W1が撮影する3D画像は、静止画は「MPO」(マルチピクチャーフォーマット)と呼ばれるファイルフォーマットで記録されるが、これ自体はカメラ映像機器工業会(CIPA)が定めた業界標準であり、テレビメーカーも対応しやすい(はず)。まだ本格的に市場が立ち上がっていない時期だからこそ、REAL 3Dの登場に意味がありそうだ。

 動画は3D AVIと呼ばれるファイルフォーマットで、これも右のレンズと左のレンズで別個に撮影された動画を合成したものだが、解像度が640×480ピクセルしかないのは少々残念。処理速度の問題があるようだが、せめてHDに対応していれば、今後登場する3D対応テレビなどに表示した際も高解像度で楽しめるだろう。

 いずれにしても、撮った写真が3Dに見えるというのは今までにない経験で非常に面白いのだ。しかも、撮影者は単にシャッターを押すだけ。合成するのに時間がかかるといった問題もないし、撮ってみると楽しい気分になる機能だ。

2つのレンズとCCDが描く世界

 前述の通り、REAL 3D W1は2つのレンズと2つのCCDを搭載。それぞれのスペックは同一で、CCDは有効画素数1,000万画素1/2.3型CCDで、レンズは焦点距離35~105mm(35mm判換算)のフジノン光学3倍ズームレンズ。F値はF3.7~F4.2。ただし、焦点距離は3Dの時にはデジタルズーム併用で39~149mm(同)となり、画角は狭くなる。2Dの場合は片方のレンズだけを使う格好だ。

 背面液晶モニターは2.8型約23万ドット。その両側にボタンが配置されているが、このボタンの形状も特徴的な波形になっており、1つのボタンをシーソー風に押すことで2つの機能が割り当てられている。慣れが必要な感じだが、独自性は強い。

波形の特徴的なボタン。ブルーのイルミネーションも未来的 撮影メニューでオート視度調整をONにしておけば、カメラが判断して最適な調整をしてくれるが、うまくいかない場合は自分で調整もできる

 本体左下は2D/3Dの切り替えボタンで、3D撮影が可能な状態でこれを押すと、画面表示が2Dと3Dで切り替わり、3Dまたは2Dでの撮影が行なえる。その上には視差調整ボタンがあり、うまく3D撮影ができない場合はこれを操作する。設定で視差調整を「オート」に設定しておくと、AFがあった時点で自動的に視差が調整される。

 本体左上のボタンは、右側を押すとMODE切り替え画面になり、左上は動画撮影、左下は静止画撮影の切り替えができる。見た目は1つのボタンだが、3つの機能が割り当てられている。3D撮影モードの場合は、動画撮影に切り替えると3D動画を撮影できるようになる。

 本体右上のMENUボタン、本体右下のF-モードボタンは、従来の富士フイルムのデジカメと同様の機能が割り当てられている。ちなみに、3D撮影モードにすると、こうしたメニュー画面などの表示も3Dになるのが面白い。

 そのほか、十字キーにはマクロ、再生、ストロボ、セルフタイマーが割り当てられている。

 撮影モードはオートモードに加え、P/A/Mのマニュアル撮影モードも搭載。ただ、絞りは3段階しか変更できないほか、露出の変更はF-モードボタンから露出補正を選んでいくので少し手間がかかる。個人的には普段はオートモードで撮るか、ISO感度などの設定が変更できるPモードで十分なように感じた。

 3D撮影時に1つ注意したいのが自分の指の写り込み。本体右端に一般的なデジカメにはないレンズがあり、シャッターボタンを押そうと構えている指が入り込むことがあるからだ。しかも、3D撮影時には気づきにくい。実際に写真に撮ると写り込んでいるのだから、撮影時にも写り込んでいるはずなのだが、3Dで見ているせいか分かりづらいのだ。構え方に気をつけるといいだろう。

 通常の3D撮影に加え、「アドバンスド3Dモード(ADV.3D)」という撮影モードも用意されている。基本的に3D画像を撮る場合、ワイド端では約1m~、テレ端では約2m~というのが推奨撮影距離だが、マクロ撮影で3D画像を撮りたい場合、1枚目、2枚目を手動で撮影して合成することで、マクロでも3D撮影が可能になる「3D2回撮り」機能を搭載する。風景撮影でも、大きく移動して撮影することで、より立体感が強調できるようだ。

用意された各撮影モード。「ADV.」とあるのがアドバンスドモード アドバンスド3Dモードにある2つの機能

 もう1つが「3D時間差撮り」。車や飛行機などで移動しているときに、セルフタイマーのように1枚目と2枚目を撮影することで、超遠景を立体的に写す、という機能だ。

 2つのレンズとCCDを活用して通常の2D撮影を行なう「ツインカメラモード(ADV.2D)」も独特な機能だ。片方をテレ端、もう一方をワイド端で撮影する「テレ/ワイド同時撮り」は、1回のシャッターで違う焦点距離の画像を撮影できるというのが特徴。同じようにそれぞれで異なる色調の撮影をする「2カラー同時撮り」、異なるISO感度で撮影する「高/低感度同時撮り」もなかなか便利。ただ、ISO感度を自分で設定することはできないのが残念なところだ。

ツインカメラモードは3種類 高/低感度同時撮りの撮影時の画面。ISO感度は自動設定される。例えば画面が2分割されるとさらに分かりやすかった

 なお、顔検出機能である「顔キレイナビ」は2D撮影時のみ動作する。そのほか、高感度2枚撮りやナチュラルフォトといったシーンモードなど、基本的な機能は搭載しているので、普通のコンパクトデジカメとしても十分に利用できる。1ボタンで2D/3Dが切り替えられるので、場面に応じて使い分けてもいいし、3DのMPOファイルと2DのJPEGファイルを同時に記録できるのも気が利いている。

3Dで撮影された画像には3Dのマークがつく 再生時に視度調整を行って、より3Dに見えるように調整できる
再生時の縮小表示では、3D風のインタフェースも採用 セットアップから3Dレベルの調整も可能。個人的にはLEVEL2以上にすると、左右の画像が大きくずれて見えてしまい、LEVEL1くらいがちょうど良かった
PモードでのF-モードメニュー。ほかのFinePixと同様のレイアウト フィルムをシミュレートするFinePixカラーも搭載

カメラにとどまらない3D

 REAL 3D W1で撮影した3D画像は、現在のところテレビやPCではそのまま3Dで楽しむことができない。そこで富士フイルムではREAL 3D Systemとして、3D対応デジタルフォトフレーム「REAL 3D V1」も同時に発表している。

REAL 3D W1(左)とV1(右)

 これは、8型800×600ドットの解像度を持ち、カメラで撮影した画像を取り込んでスライドショー再生することができるデジタルフォトフレームだが、REAL 3D W1の背面液晶と同様に3Dに対応。MPO/3D-AVIファイルに対応することで、REAL 3D W1で撮影した3D画像/動画を3Dのまま再生できる。

 REAL 3D W1の2.8型に比べて大きいため、複数の人でも3D映像を楽しみやすいというメリットがある。3D表示方法としてはパララックスバリア方式を採用。これはREAL 3D W1のライトディレクションコントロールシステムとは異なり、格子状のバリアを設置することで右目と左目に届く光をコントロールし、立体視を実現する方式。

スライドショーや1コマ再生、画像加工なども可能

 この方式は携帯電話などでもすでに使われている技術で、ライトディレクションコントロールシステムを8型のサイズで作るのが難しいとの理由で採用されたようだ。難点はバリアを挿入するため、縦方向の解像度が半分になってしまうこと。REAL 3D V1の場合は2Dが800×600ドットのところ、3Dでは400×600ドットになり、解像感が落ちる。しかし、大画面で3D映像を見られるというのが、REAL 3D V1の最大のメリットだ。

 操作は至って簡単で、V1の背面にあるカードスロットに記録メディアを入れるか、赤外線通信(IrSimple)で画像を送信し、あとはスライドショーキーを押せば、3D画像が次々と表示される。3D動画もそのまま再生してくれる。

 通常のフォトフレームのように、2D表示にしてほかのカメラで撮った画像を再生することも可能。USB経由でPCに接続し、PC内に保存した画像を転送して表示することもできる。本体右側と下部にはタッチキーとタッチバーが配置され、各種の操作が可能。操作時にはブルーのイルミネーションが表示され、REAL 3D W1と統一感がある。リモコンも付属し、各種の操作を離れた場所から行なうことができる。

 さらに、撮影した3D画像を3D写真としてプリントアウトしてくれる「FUJIFILM 3Dプリント」サービスも始まった。2L/KGサイズの2種類で、1枚525円とちょっと高めだが、でき上がった作品はきちんと3Dに見える。立体写真自体は昔からあったが、REAL 3D W1を使えば個人で簡単に3D画像を撮り、それを立体写真にできるというのがメリットだ。3Dで画像をたくさん撮影し、「これぞ!」という画像をプリントアウトすれば記念になるし、プレゼントとしても喜ばれそうだ。

まとめ

 REAL 3D W1とV1、そして3Dプリントにつなげてるところなど、単にカメラを用意しただけではないというのがうまい。カメラで撮って、カメラでだけ見られる3Dでは普及もままならないということで、富士フイルムの本気を感じさせる。

 家電や映画業界で3D化が推進されているからといって、いますぐコンシューマー向けカメラの3D化が一気に進むというのは考えづらいが、カメラ業界で率先して3D対応を行ない、気軽に3Dを楽しめるようにした画期的な製品と言っていい。

 REAL 3Dシステムの発表会では、3D対応テレビで表示するデモも行っていたが、今後テレビやPCモニターで3D対応が進み、REAL 3D W1の3D画像が普通に表示できるようになった時が、その真価を発揮するときだと言えるだろう。もちろん、将来的なことを考えなくても、単純に撮った画像が3Dになって見られるというのは、新しい体験で面白いのだ。

作例

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像を別ウィンドウで表示します。
  • 作例はすべて2Dです。

・歪曲収差

広角端
FinePix REAL 3D W1 / 約4.7MB / 3,648×2,736 / 1/90秒 / F4 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 7.1mm
望遠端
FinePix REAL 3D W1 / 約4.9MB / 3,648×2,736 / 1/140秒 / F4.2 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 18.9mm

・ISO感度

ISO100
FinePix REAL 3D W1 / 約4.6MB / 3,648×2,736 / 1/120秒 / F4 / 0EV / WB:白色蛍光灯 / 14.8mm
ISO200
FinePix REAL 3D W1 / 約4.6MB / 3,648×2,736 / 1/240秒 / F4 / 0EV / WB:白色蛍光灯 / 14.8mm
ISO400
FinePix REAL 3D W1 / 約4.7MB / 3,648×2,736 / 1/450秒 / F4 / 0EV / WB:白色蛍光灯 / 14.8mm
ISO800
FinePix REAL 3D W1 / 約4.6MB / 3,648×2,736 / 1/450秒 / F5.6 / 0EV / WB:白色蛍光灯 / 14.8mm
ISO1600
FinePix REAL 3D W1 / 約4.7MB / 3,648×2,736 / 1/420秒 / F9 / 0EV / WB:白色蛍光灯 / 14.8mm

・FinePixカラー

F-スタンダード
FinePix REAL 3D W1 / 約4.6MB / 3,648×2,736 / 1/110秒 / F4 / 0EV / ISO100 / WB:白色蛍光灯 / 14.8mm
F-クローム
FinePix REAL 3D W1 / 約4.5MB / 3,648×2,736 / 1/120秒 / F4 / 0EV / ISO100 / WB:白色蛍光灯 / 14.8mm
F-B&W
FinePix REAL 3D W1 / 約4.5MB / 3,648×2,736 / 1/110秒 / F4 / 0EV / ISO100 / WB:白色蛍光灯 / 14.8mm

・アドバンスドモード

 2つのレンズとCCDで同時に別の画像を記録するという面白い機能。レンズの位置が違うため、同時に撮影しても少し画像の位置がずれているのが分かる。

テレ/ワイド同時撮り(広角端)
FinePix REAL 3D W1 / 約4.7MB / 3,648×2,736 / 1/42秒 / F3.7 / 0EV / ISO800 / WB:オート / 6.3mm
テレ/ワイド同時撮り(望遠端)
FinePix REAL 3D W1 / 約4.8MB / 3,648×2,736 / 1/20秒 / F4.2 / 0EV / ISO800 / WB:オート / 18.9mm
高/低感度同時撮り(低感度)
FinePix REAL 3D W1 / 約4.9MB / 3,648×2,736 / 1/25秒 / F3.7 / 0EV / ISO400 / WB:オート / 6.3mm
高/低感度同時撮り(高感度)
FinePix REAL 3D W1 / 約4.9MB / 3,648×2,736 / 1/100秒 / F3.7 / 0EV / ISO1600 / WB:オート / 6.3mm
2カラー同時撮り(F-スタンダード)
FinePix REAL 3D W1 / 約4.7MB / 3,648×2,736 / 1/50秒 / F3.7 / 0EV / ISO800 / WB:オート / 6.3mm
2カラー同時撮り(F-クローム)
FinePix REAL 3D W1 / 約4.8MB / 3,648×2,736 / 1/50秒 / F3.7 / 0EV / ISO800 / WB:オート / 6.3mm

・自由作例

FinePix REAL 3D W1 / 約5.0MB / 3,648×2,736 / 1/25秒 / F3.7 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 6.3mm FinePix REAL 3D W1 / 約4.8MB / 2,736×3,648 / 1/220秒 / F3.7 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 6.3mm
FinePix REAL 3D W1 / 約4.5MB / 3,648×2,736 / 1/110秒 / F3.7 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 6.3mm FinePix REAL 3D W1 / 約4.6MB / 3,648×2,736 / 1/150秒 / F4 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 9.1mm
FinePix REAL 3D W1 / 約4.9MB / 3,648×2,736 / 1/200秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 6.3mm

富士フイルム
http://www.fujifilm.co.jp/
製品情報(3D映像システム)
http://fujifilm.jp/personal/3d/

東洋リビング「オートクリーンドライ ED-41CDB」~ お手軽サイズの小さな防湿庫

オートクリーンドライ ED-41CDB

 写真を撮るようになり、機材の数が増えてくると、使用頻度の少ない機材がどうしても出てくるもの。特にボディとレンズでお気に入りの組み合わせができると、使わないカメラ機材は本当にまったく使わなくなってしまう。

 筆者も今年の梅雨時までは、そうした使わない機材を特に気にせず棚に置いていたのだが、考えてみれば日本の夏場の湿度は相当なもの。出社している間は自室も無人で空調は切っているし、蒸し暑い室内に放置することが機材に良いとはとても思えない。中でも怖いのがカビだ。

 はじめは余った衣装ケースに機材を入れて、除湿剤と防カビ剤でも一緒に入れておけばいいかなと思ったが、定期的な薬剤交換と湿度管理の手間を考えると、多少値が張っても長期的には安上がりだろうと判断し、本格的な防湿庫の購入に踏み切った。

 購入したのは東洋リビングの「オートクリーンドライ ED-41CDB」(3万9,800円)。除湿方式は「電子ドライユニット方式」を採用。除湿ユニットには光を照射すると強い酸化作用を生じる光触媒(酸化チタン)を組み込んでおり、有機物質を水や炭酸ガスに分解することで、庫内の脱臭、抗菌、防カビなどを見込めるという。

 今回は最も小型な容量41リットルの製品を使用した。外寸は334×353×454mm(幅×奥行き×高さ)、内寸は332×299×407mm、重量は10kg。

 レビューに際して収納した機材は、K10D、K-m、DA 16-45mm F4 ED AL、DA 55-300mm F4-5.8 ED、50-200mm F4-5.6 DC OS HSM、FA 35mm F2 AL、DA 15mm F4 ED AL Limited、DA 40mm F2.8 Limited。大口径望遠ズームレンズなどの大きなレンズを持っていないので、すべての所有機材が余裕をもって収納できた。スライド棚の波型レンズホルダーは取り外し可能なので、取り出しやすさを考慮せずに詰め込めば、さらに多くの機材が収納できるだろう。

庫内には単3電池式の湿度計を備える。庫内の湿度と温度を同時に表示可能 機材収納例。最も小型とはいえ、詰め込めるだけ詰め込めば相当量の機材を収納できる
波型レンズホルダーが付属する スライド棚を引き出したところ
スライド棚を取り外したところ 扉にはロックも備える

 内部には湿度コントロール用のダイヤルがある。高湿度と低湿度という形でしか指標が示されていないのは、ダイヤルでコントロールできるのが乾燥剤の再生タイミングのみであるためのようだ。ちなみに加湿は不可能。

 背面からはやや高温の気流が排気されている。設置するとき、壁面にぴったりとくっつけてしまうと危険な気がしたので、筆者は壁から5cm程度離しておくことにした。設置場所は自宅用PCの横。設置面積はそれなりだが、上に物を置いたからといって用をなさなくなるたぐいのものではないので、天面にはインクジェットプリンターを設置している。

 また、ED-41CDBはラインナップ上最少サイズというのもあるが、金庫のような見た目ほど重量はないので、中に機材を収納したままでも配置換えは比較的容易。扉やスライド棚は軽く、動作音や振動も皆無だ。

 湿度がコントロールできるということは、カメラ機材に限らず、書籍やCDなどの収蔵にも対応できるといえる。試しに所有している写真集を入れてみたのだが、判型の大きなものは入り切らないこともあった。ケチらずにもう一回り大きな防湿庫を買っておけば良かったかな、と思ったが、特に大事なものに関してはここに保管可能なことがわかったのでよしとした。

除湿ユニットは構造上、内部と繋がっている 予備のコンセントも装備。着脱はできないが、バッテリーや携帯端末の充電器などを繋いでおくと便利だ
湿度調整用ダイヤル 写真集を収納したところ。判型が大きすぎてED-41CDBでは収納できないものもあった

 カメラ機材について、「きちんと使っていれば、カビが生えることはない」という話を耳にすることがあるが、筆者の使い方では、特別に意識しない限り、すべてのボディとレンズを万遍なく使うことは難しい。しかし、普段は使わなくても、いざ機材を使用する時にできるだけ良いコンディションで使いたいと思っているのならば、心配事を減らす意味も含めて防湿庫を使うというのは、悪い選択ではないと思う。なくても別に困らないが、少なくとも使わない機材をとりあえず放り込んでおく場所としては最適だろう。

Cerevo、無線LAN対応デジカメ「CerevoCam」を発表 ~ 写真管理サービスと連動

CerevoCam(写真はモックアップ)

 Cerevoは、無線LAN機能内蔵のデジタルカメラ「CerevoCam」と、写真管理サービス「CerevoLife」を29日に発表した。2009年内の発売および運営開始を目指す。CerevoCamの直販価格は2万円前後の見込み。本体カラーはブラックとホワイト。

写真の自動アップロードや3G接続が可能

 CerevoCamは、IEEE 802.11n ドラフト2.0およびIEEE 802.11b/g準拠の無線LAN機能を搭載するコンパクトデジタルカメラ。撮影した画像を同社の写真管理サービス「CerevoLife」経由で「flickr」や「mixi」といったWebサービスにアップロードできる。

 撮影者の撮影時間帯を学習し、カメラ未使用時に自動的に写真をアップロードする機能を有する。学習はおよそ1週間で完了するとのこと。また、SSIDやセキュリティキーなどを含むアクセスポイントの設定はCerevoLifeと連動しており、設定後に表示されるコードを撮影することでカメラに適用できる。Cerevo代表取締役の岩佐琢磨氏によると、「キーボードなどによる文字入力を伴う設定は、PCおよび携帯端末などで行なっていただくことを意図した」という。なお写真のアップロードは、カメラのメニューから手動でも行なえる。

 また、イー・モバイル端末とのUSB接続による3G通信にも対応予定。撮影後、リアルタイムで写真をアップロードすることも可能になる。

 本体裏面操作部は、十字キーのほかにボタンが2つというシンプルな構成。「十字キーでどこまで快適に操作できるかにこだわった」(岩佐氏)とした。なお同社ではCerevoCamの仕様を一部公開する考え。ユーザーアプリケーションの登場を期待するという。

正面 背面
レンズ部 十字キー
背面操作ボタンは少ない 「MODE」と書かれている部分がレリーズボタンになる予定
microSDHC/SDメモリーカードに対応 底部には外部端末接続用のUSB端子を装備する予定
大きさは一般的な携帯電話と同じくらい
メニュー画面 写真閲覧画面
一覧表示も可能 撮影日から写真を絞り込める
最新バージョンのモック 背面
レンズユニット USB端子
内蔵ストロボのキセノン管 2009年3月から順次プロトタイプを公開していた

 撮像素子は有効約900万画素のCMOS。レンズは開放F3.2、実視野55度の固定焦点レンズ。液晶モニターは約11.5万ドット(480×240ドット)の2.4型。記録メディアはmicroSDHC/SDメモリーカードに対応。内蔵メモリーの搭載は検討中という。

 また、当初は静止画撮影のみ対応するが、ファームウェアのアップデートにより動画記録にも対応予定。要望があれば、RAW形式での記録も検討するとのこと。

 なお、量産・製造はエグゼモードが協力する。

「flickr」や「フォト蔵」に対応、ブラウザベースでのレタッチも

 CerevoLifeでは、対応Webサービスへの写真アップロード機能や簡易レタッチ機能などを提供する。加えて、CerevoCamからアップロードされてきた写真の保存も行なう。利用可能な容量は5GB。対応サービスは、flickr、Picasaウェブアルバム、フォト蔵、tumblr、twitter、はてなフォトライフ、FC2blog、Livedoorブログ、mixiなどを予定している。

 簡易レタッチ機能では、Webブラウザ上でトリミング、回転、グレースケール化、ブラ―、エッジ強調などを施せるほか、コントラストやシャープネスの調整が可能。編集した画像は別途保存できる。

 このほか、アップロードした写真の一括ダウンロードやCerevoCamの電池残量警告機能なども備える。いずれはCerevoLife上からのプリント発注にも対応する予定。

CerevoLifeトップページ アップロードされた写真をアルバム単位で管理。複数のアルバムをマージすることも可能
複数のWebサービスに手動または自動でアップロードできる アップロードされた写真の一括ダウンロードに対応
簡易レタッチ機能も備える(画像はトリミング機能を使用しているところ)

従来のデジカメとは違うデザインを目指した

Cerevo代表取締役の岩佐琢磨氏

 Cerevoは、インターネット接続に対応した家電の企画、開発、販売に携わっている企業。設立は2007年。CerevoCamはCerevoとして開発を手掛けた初めての製品となる。開発段階から製品の情報を開示するスタイルをとっており、これに関して岩佐氏は、「ものづくりの面白さを公開することも私たちのミッション」との考えを示した。

 岩佐氏はCerevoCamについて「いわば(富士フイルムの)『写ルンです』のネット対応版」という表現を用いて紹介。製品のデザインについては「従来のデジカメとは違うと感じてもらえるようなデザインを目指した」という。

ケンコー、パノラマ合成機能を備えた1,200万画素コンパクト ~ 単3電池対応モデルも

 ケンコーは、コンパクトデジタルカメラ「OCEAN'S DSC1230P」と「DSC1200Z」をそれぞれ9月下旬、9月中旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はDSC1230Pが1万4,800円前後、DSC1200Zが9,980円前後の見込み。

OCEAN'S DSC1230P

 3コマまで可能な、カメラ内での自動パノラマ合成機能を搭載したコンパクトデジタルカメラ。笑顔を検出すると自動的にシャッターが切れる「笑顔検出機能」も備える。

DSC1230P DSC1230P

 撮像素子は1/2.33型有効1,200万画素CCD。感度はISO80~1600。300万画素相当でISO3200の撮影も可能。電子式手ブレ補正機構を搭載する。最大640×480ピクセル、30fpsのAVI(Motion JPEG)動画も撮影可能。オートブラケティングのほか、絞り優先AEとシャッター速度優先AEの各モードも備える。

 レンズは35mm判換算で32~96mm、F2.9~5.3の3倍ズーム。最短撮影距離は広角端で10cm、望遠端で35cm。液晶モニターは3型TFT。

 記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。内蔵メモリーは32MB。電源はリチウムイオン充電池。

 本体サイズは92×22×58mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約119g。

DSC1200Z

 1/2.3型有効1,200万画素CCDを搭載しながら実売1万円としたモデル。カラーはシルバー、ピンク、ブルー。

DSC1200Z(シルバー) 背面
DSC1200Z(ブルー) DSC1200Z(ピンク)

 感度はISO80~1600。最大720×400ピクセル、30fpsのAVI(Motion JPEG)動画も撮影可能。

 レンズは35mm判換算で37.5~112.5mm、F2.9~5.3の3倍ズーム。最短撮影距離は80cm。マクロ時は、広角端で5cm、望遠端で30cm。液晶モニターは2.7型TFT。

 記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。内蔵メモリーは32MB。電源は単3アルカリ乾電池×2本。

 本体サイズは95×25×60.5mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約115g。


ニコン、プロジェクター内蔵デジカメ「COOLPIX S1000pj」の発売を延期

   ニコンは31日、液晶プロジェクターを内蔵したコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX S1000pj」の発売を10月23日に延期すると発表した。発表当初に告知していた発売時期は9月。

 理由を「当初想定した数量より注文数が大幅に上回り、十分な台数を用意できないため」としている。

COOLPIX S1000pj 使用例

 COOLPIX S1000pjは、世界初となるプロジェクター内蔵型のデジタルカメラ。本体前面の投射レンズから写真を5~40型のサイズに投映できる。通常のデジタルカメラと同様、液晶モニターを見ながらの撮影も可能。撮像素子は1/2.3型の有効1,210万画素CCD。レンズは光学5倍ズーム。SDHC/SDメモリーカードスロットを備える。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万2,000円前後の見込み。

 なお同日、ニコンは「COOLPIX S70」と「COOLPIX S570」の発売日を9月19日に決定した。いずれも発売時期を9月と発表していた製品。

COOLPIX S70 COOLPIX S570

 COOLPIX S70は、背面にタッチパネル式の3.5型ワイド有機ELモニターを採用したコンパクトデジタルカメラ。1/2.3型の有効1,210万画素CCD、光学5倍ズームレンズ、SDHC/SDメモリーカードスロットなどを装備。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万3,000円前後の見込み。

 COOLPIX S570は、有効1,200万画素の1/2.3型CCD、光学5倍ズームレンズ、2.7型液晶モニターなどを装備するコンパクトデジタルカメラ。新機能として「美肌モード」などを採用している。価格はオープンプライス。店頭予想価格は2万5,000円前後の見込み。

 ちなみに上記3機種と同時発表の「COOLPIX S640」、「COOLPIX L20」は、発表通り8月28日に発売済み。

キヤノン、「SELPHY Photo Print」をES40に対応

SELPHY ES40

 キヤノンは31日、同社のフォトプリンター「SELPHY」に同梱のPC用ソフトウェア「SELPHY Photo Print」の最新版を公開した。バージョン番号は1.1.0。対応OSはWindows XP/Vista、Mac OS X 10.4/10.5。キヤノンのWebサイトよりダウンロードできる。

 9月中旬発売予定の「SELPHY ES40」に対応。また、新しいフレームとスタンプを追加した。そのほかの対応機種は「SELPHY CP790」、「SELPHY CP780」。

 SELPHY Photo Printは、フォトプリンターSELPHYに同梱のPC用ソフトウェア。USB接続したSELPHYの電源を入れることで自動的に起動し、シンプルな画面と音声ガイドで写真のデコレーションや印刷が行なえる。

 SELPHY ES40は、9月中旬に発売予定の昇華型コンパクトフォトプリンター。3.5型の液晶モニターを内蔵し、新たに音声ガイド機能やノイズ低減処理機能を搭載する。店頭予想価格は2万円前後の見込み。


キヤノン
http://canon.jp/
ダウンロードページ
http://cweb.canon.jp/drv-upd/digitalprinter/index.html

磁気研究所、レトロなテレビ型のデジタルフォトフレーム

 磁気研究所は、3.5型液晶モニター搭載のデジタルフォトフレーム「snap-TV」を9月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は6,980円前後の見込み。カラーはイエロー、ブルー、レッド、ブラック。

 3.5型320×240ピクセルの液晶モニターを搭載。レトロなテレビ型の本体を特徴とする。時計、アラーム、カレンダー機能も装備し、付属のリモコンですべての操作が可能。また、内蔵バッテリーによる駆動にも対応し、付属のUSBケーブルで充電できる。

snap-TV(イエロー) snap-TV(ブルー)
snap-TV(レッド) snap-TV(ブラック)

 静止画の対応フォーマットはJPEG。MP3音声をスライドショーのBGMとして利用でき、Motion JPEG形式の動画も再生可能。

 内蔵メモリーは128MB。対応メディアは、SDHC/SDメモリーカード、MMC、メモリースティック、メモリースティックデュオ。

 電源は内蔵バッテリー(約2時間駆動)もしくはACアダプターを使用する。本体サイズは、115×71×82mm。重量は190g。


磁気研究所
http://www.mag-labo.jp/

ベルギーGP決勝後の記者会見パート2


Photo F1-Live.com


クールな勝者ライコネンと、
喜びを爆発させる2位のフィジケラ

ベルギーGPで優勝したフェラーリのキミ・ライコネン、2位に入ったフォース・インディアのジャンカルロ・フィジケラ、3位表彰台に上ったレッドブルのセバスチャン・ベッテルが記者会見に臨んだ。

Q: ジャンカルロ、今日のレースでのマシンの進歩は目を見張るものがありました。どうすれば、こんなことが可能なのですか? このサーキットにおけるあなたのドライビングスキルにも関係しているのでしょうか?

ジャンカルロ・フィジケラ:前回のバレンシアで新しい空力パッケージを導入して、それが以前のものより0.6秒ほど速かったんだ。それだけでも大きな進歩だった。トップ10入りの可能性もあったし、レースペースも悪くなかった。今日ほど良くはなかったけどね。ここでも、ほとんど同じパッケージを使っているけど、当然スパ用のウイングを使っているんだ。コースに出てすぐにいい印象を受けた。バランスは良くなかったんだけど、ラップタイムに関しては上々だった。土曜日の朝、バランスを調整したら、クルマは本当に良くなった。ここは、僕のベストサーキット、大好きなサーキットの一つだしね。フィーリングがいいんだ。すぐに限界点を見つけることができるし、とても快適だった。それが理由さ。でも、マクラーレンなんかを見ても分かるように、初めは遅かったのが勝ったりする。その理由は分からないんだ。トゥルーリも昨日、同じことを言っていたよね。前のレースは残念だったけど、昨日は2番手、今日はレースに勝つことだってできたんだ。分からないものさ。とにかく、僕らは大きな前進を遂げた。それが何より重要なんだ。

Q: キミ、お見事でした。フェラーリはここ数戦あまり新パーツを持ち込んでいないとおっしゃいましたが、あなたは表彰台が2回、そして勝利も挙げました。つまり、理由はクルマではなくあなただということでしょうか?

キミ・ライコネン:好きなように判断してもらっていい。僕らはクルマの扱い方で少し違う方法を見つけたんだ。シーズンの初めは間違った方向に行ってしまったけど、ここ数戦で戻ってきた。もちろん、まだ十分な速さはないし、本来の力を引き出せていないのかもしれない。でも、ハンドリングはそれなりに良くて、それがドライブを楽にしてくれている――思い通りにドライブできると、意外といいポジションが取れたりするんだ。今の状態には満足だけど、もう少しダウンフォースが増えれば、すごく速いクルマになるはずだ。でも、今後新しいパーツは望めないから、この状態で行くしかない。全部間違いなく機能して、クルマの感触がいい限り、これからも結果は出せると思う。これ以上勝つのは難しいだろうけど、表彰台やポイントなら(期待できる)。状況次第では優勝も可能だ。

Q: キミ、KERS無しでも勝てたと思いますか? 最もKERSが役立ったのはどこでしょう? トップをうばった時? それともポジションを守った時でしょうか?

ライコネン:(KERS無しで)勝てたかどうかなんて考えても意味ない。僕たちは勝ったんだし、KERSはどのレースでも使う。それが現実だ。スタートでは助けになったよ。滑り出しはうまくいった。そしたらバリチェロがいて――スタートで彼に何があったのか知らないけど、そこではすごく役立った。ロバートをパスして、それからもちろん、フィジケラをパスするのにも役立った。もちろん、効果は感じているけど、僕らにとっては毎レース使うのが当たり前なんだ。KERSは突然消えたりしない。

Q: キミ、ご存じでしょうが、次なるあなたのチームメイトにジャンカルロが選ばれるのではないかとうわさされています。彼をどう思っていますか?

ライコネン:誰がセカンドカーに乗ろうと、僕には関係ない。決めるのは僕じゃないんだから。次のレースに向けてチームが判断するだろう。ただ、純粋にこのレースだけを見れば、彼らは僕らより速いクルマを持っていたんだから、その点では少し判断が難しいだろうね。

Q: キミ、ポジションを守るためにKERSの使い方を変えたということでしたね。具体的にどうなさったのか説明していただけますか?

ライコネン:以前より、最終パートでたくさん使うようにしたんだ。バックストレートで確実にスピードを稼ぐためにね。それだけ。

Q: キミ、来年についてさまざまなうわさが飛び交い、ある意味、あなたがフェラーリを悩ませているようにも見えます。今ほどパフォーマンスが良くなかったために、あなたがフェラーリを去るのではと言われていました。しかし、ここ最近は調子が上がっています。本物のライコネンがまだ健在だとアピールしようという、何か、内面の変化があったのでしょうか?

ライコネン:いや、さっきも言ったように何も変わってない。クルマの扱い方が分かってきたんだ。モナコはうまくいったし、前のレースも同様、ハンガリーも同様だった。ここは他と比べて少し変わってるんだ。クルマさえ良ければ、どこでもそれなりにうまくやっている。僕が何か違うことをしたわけじゃない。ようやく結果を出せたんだから、これからも調子を維持したいだけさ。中にはそう簡単にいかないレースもあるだろうけど、いつでも挑戦はできる。うわさなんて、僕がF1に来て以来、毎年と言っていいほど聞いてる。どうでもいいよ。来年のことは心配してない。契約があるんだから、そんな必要もないんだ。最終的に決断を下すのは僕じゃないけどね。フェラーリには別の計画があるのかもしれないけど、僕の知っている限り、変更はない。

Q: キミ、燃料の搭載量によると、あなたはジャンカルロより2周長く走れるはずでした。ジャンカルロは先ほど、セーフティカー先導中に燃料をセーブしていたと言いましたが、あなたも同じだったはずです。ではなぜ、あなた方は同じラップでピットインしたのでしょう?

ライコネン:さあ。何とも言えないね。他より多く燃料を消費するエンジンもある。僕らのエンジンはルノーやマクラーレンより少し多く燃料を消費するんじゃないかな。それが違いの一つだろう。僕はセーフティカーの後ろにいるとき、かなり激しくタイヤを温めようとしていたから、それほど燃料セーブには力を入れなかった。でも、再スタート後トップに立てたんだから、その甲斐はあったよ。ピットストップを1周伸ばすより、そっちの方が大事だ。

Q: キミ、ほぼ1年半ぶりの優勝ですね。これまで2位や3位だった時のシャンパンと、今回の味は違いましたか? それともう一つ。優勝するまで、あなたが髪を切らないことにしているという話を聞きましたが、この勝利を機にお切りになるのですか?

ライコネン:違うよ、そんなんじゃない。この世界はいつだってくだらないうわさだらけさ。何も変わらない。いつもと同じ。1位だろうが、2位だろうが、3位だろうが、ボトルの中身一緒だよ。もちろん、気分は今日の方がいいけどね。チームにとっても僕にとっても良かった。その点ではうれしいよ。

ベルギーGP決勝後の記者会見パート1


Photo F1-Live.com


久々の勝利の美酒!

スタート直後から大波乱の展開となったベルギーGPを制したフェラーリのキミ・ライコネン、ポールポジションからスタートして2位に入り、フォース・インディアに初ポイントのみならず初めての表彰台をもたらしたジャンカルロ・フィジケラ、3位表彰台に上ったレッドブルのセバスチャン・ベッテルが記者会見に臨んだ。

Q: キミ(ライコネン)、スパでは4勝目ですね。チームにとっては厳しいシーズンですが、今日は自らの正しさを証明されました。

キミ・ライコネン: うん、僕たちにとっては楽なシーズンじゃないからね。最初のレースでトップのチームに後れを取り、バルセロナで大幅ステップを遂げたけど、それでもまだ足りなかった。僕たちは来年に向けて努力をしているから、数戦は新しいパーツを持ち込んでいないのは確か。前回の勝利からかなり時間がたっての優勝だけど、完ぺきだった。僕の目標は少なくとも1勝はすることだったし、(コンストラクターズ)チャンピオンシップで3位をキープすることだから、この結果が大いに助けになるはずだ。でも、今日の優勝はちょっと必死になる必要があった。ラップタイムではたぶんきっと僕たちは最速じゃないはずで、全体的に一番速かったから後ろにいた全員を抑えられたんだと思う。だから、それで十分。チームにとっては最高だし、このレースの後もいい結果を得られることを願っている。僕はここでいつもうまくやれる。シーズン後半で自分たちに何ができるのか、考えていくよ。

Q: ジャンカルロ、8ポイント獲得はフォース・インディアのベストリザルトですが、このレースは勝てたはずだと思われますか?

ジャンカルロ・フィジケラ: もちろん、この結果は僕たちにとって最高の結果だ。重要な目標は1ポイントでも獲得することで、2位で8点もとってフィニッシュするなんて最高の結果だよ。最高の1日だ。でも、実際は、そうだよ、キミより僕の方が速かった。彼はレースの序盤、セーフティカーが終わってリスタートの時にKERSのおかげで僕をオーバーテイクできたんだ。彼より自分が速かったから、これはちょっと悲しい。彼のペースについていかれたし、ずっと彼の後ろにいた。まったく同じ戦略だったから、これはすごいことだよ。だって、同じ戦略だったリーダーから1秒遅れの2位でフィニッシュしたことは最高だからね。でも、確かに勝てたレースだったとは思う。

Q: セバスチャン(ベッテル)、ファステストラップを記録されましたね。あなたにも同じ質問です。優勝のチャンスを逃したと思っていらっしゃいますか? それとも、チャンピオンシップリーダーのジェンソン・バトンとの差をつめられてよかったと思われますか?

セバスチャン・ベッテル: チャンピオンシップを見ればとてもいい結果だったよ。確かに、中団からのスタートは楽なポジションじゃなかったから、かなりうまくスタートできたんだと思う。だけど、残念なことにオープニングラップでニック(ハイドフェルド/BMWザウバー)がコースオフを喫するところを見てコンサバになり過ぎちゃった。スピンしながらマシンが戻ってくることが多いから、ニコ(ロズベルグ/ウィリアムズ)にポジションを奪われて、リスタートの後に追いつかなきゃいけなくなったんだ。それはうまくいったけど、最初のその出来事があったせいで、第1スティントは前の皆に後れをとった。第2スティントと第3スティントはマシンがファンタスティックだったと思う。レースでミスを犯すこともなかった。予選みたいにすべてのラップでプッシュし続けたよ。かなり終盤だったけど、チェッカーフラッグの後、このマシンをドライブできてよかったと思った。本当に、本当に強力なペースだったし、上位のドライバーよりも速かったはず。燃料を多く積んでいた第2スティントでも速かったと思うよ。序盤でポジションを落としたけど、それでも、本当にいい結果だ。ブラウンGPよりも多くポイントをとったし、僕にとってはジェンソン(バトン)とルーベンス(バリチェロ)よりもたくさん点数を稼げたから、チームの皆にありがとうと言いたい。それからルノーにも称賛を。この数戦で直面したすべての嫌なことを考えると、また完走できたことはいいことだし、レースで十分な強さを発揮するエンジンだということを証明できたのもいいことだ。故障したことはきっとちょっと不運だっただけで、また復活したことを証明できたし、ずいぶん久しぶりな気がするけど、また完走できたことはいいことだよ。

Q: キミ、カギとなったのは5周目のリスタートでジャンカルロをパスしたことですね。どのようにジャンカルロに追いつき、パスしたのかを教えていただけますか。

ライコネン: 僕たちが同じ周回にピットに入ることは分かっていたから、追い抜いておく必要があったし、セーフティカーの後にやっていなかったら、彼らはものすごい速さがあったから難しかっただろう。第1コーナーを過ぎて十分なだけ近づいておこうと思ったんだ。それからオー・ルージュでできる限り彼の後ろに近づいた。かなりアンダーステアで上り切った時はワイドにふくらんじゃったけど、そこでもう一度KERSを使ったから彼の隣に出られて、すぐに前に行けたんだ。だから、彼の前に出るのは簡単と言えばそうだった。そこからはバカなミスさえしなきゃ大丈夫だと思っていた。

Q: ジャンカルロ、今は表彰台でキミの横に並んでいらっしゃいますが、この結果をもってして、モンツァでは彼のチームメイトとして隣に座ることになると思われますか?

フィジケラ: ただのうわささ。昨日も言ったように、僕はとにかく今回のレースに集中していたし、僕にとってはファンタスティックな週末になった。明日にはモンツァのことを考え始めるだろう。言うまでもなく、フォース・インディアと一緒に、それは明らかだ。僕に言えるのはそれだけ。

Q: セバスチャン、チャンピオンシップについて聞かせてください。現在の見立てはいかがですか? 残りのレースで何ができるでしょうか?

ベッテル: そうだね、まだいけるでしょ。正直、今回のチャンピオンシップはちょっとすごいよね。僕が小さい頃に見ていたF1のチャンピオンシップはいつもかなりつまんなかった。最初のレースで誰がコンペティティブかが分かったものさ。今は今週末に見たようにフォース・インディアが速かった。確実にモンツァでも速いはず。ローダウンフォースのコースだから、アップダウンもあるし、僕たちがあんまり強くない一貫性が重要だってことを示しているけど、それでも僕たちはリーチだ。チャンピオンシップリーダーのジェンソンよりも6ポイント多くとった。これはいいことだよ。彼に何が起きたのかは分からないけど。彼のマシンをターン5で見ただけだから、きっとアクシデントがあったんだろう。でも、これこそ僕らがやらなきゃいけないことなんだ。今日も1位になれれば最高だっただろうけど、昨日の結果の後じゃ、これが最高だったと思う。まだ何でも可能。戦うためにここにいるんだ。

Q: キミ、この素晴らしいスパ・フランコルシャン・サーキットでの活躍ぶりをまとめていただけますか。ここでは4勝も挙げています。この場所について、そしてあなたにとってここはどういう場所ですか?

ライコネン: 特別なことは何もないと思うよ。残念ながら、昨年は最終ラップで落としちゃったけどね。多くのドライバーが好きだと思うし。相性のいいサーキットなんだろう。クラシックサーキットで、流れるようにアップダウンもあって、ドライブするのが楽しいんだ。森の中のコースだし、もう望む物すべてがある感じ。かなり昔に初めてここに来て以来、僕はずっとここでとてもいい成績を出している。とにかくいい、それだけじゃないかな。気にしていないし。勝つには最高の場所だけどね。それに、ここでは本当にいいレースがあった。お客さんにとってもチームにとっても、それからドライバーにとってもいい。とてもいい週末だったね。もちろん、昨日は今日がもっと楽になるようにできたはずだとは思うけど、どっちにしろ、勝てたんだから、それが大事。このタイミングっていうのがいい。この先のレースでもがんばるよ。

Q: キミ、非常に厳しいシーズンを過ごしていますが、今回の優勝はご自身にとってどのような意味があるのでしょうか?

ライコネン: うまくやれるようにがんばっているさ。もちろん、チャンピオンシップで上位にいるチームと同じくらい速いってわけじゃないから、現実的になる必要はあるけど、この数戦でのポジションを考えれば、まずまずいいでしょ。ハンガリーではそれまでで一番優勝に近づけたし、ここではそれを成し遂げた。サーキットによるんだよ。チームにとってはそれが重要だし、今年は厳しい時間を過ごしてきたから楽しんでくれるはず。でも、毎戦優勝することは期待できないから、毎週末、100%の力を出すつもりだ。それでも、全力を尽くせるかどうか、あとはここでの予選のようにおもしろいことが起こるかどうかにかかっている。今回はチャンスが多くなったけど、チームにとってはいい結果だし本当にハッピーだ。

Q: ジャンカルロが真後ろにいましたが、プレッシャーはいかがでしたか?

ライコネン: 彼の方が速かったのは分かっていた。たぶん、最初のピットストップでハードタイヤを履いたことがちょっとミスだったと思う。温まりが悪くて、確かストップ直前の3周くらいに突然機能し始めたんだ。もっと強くプッシュできた。ピットストップで彼を後ろに抑えられれば、彼にとってはコース上で追い越すのがかなり難しいと分かっていたしね。彼らは最後のシケインに戻ってくる中盤のセクターでとても速かった。かなり接近してくることもあったけど、追い越されないようにKERSをちょっとずつ違うように使うようにしていたから、そんなに難しくはなかったよ。どっちにしろ、オーバーテイクは難しいことだから、とても簡単だった。

Q: 第1コーナーを過ぎたところでワイドにふくらんだのはあなただけでしたが、何かチームと話されていたのでしょうか?

ライコネン: いや、最初に通常の道を行こうとしたんだけど、確かニックだったか、誰かがかなり速く内側に入ってきて、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)を相当ワイドにプッシュしたから、僕の行き場がなくなったんだ。まっすぐ進むしかなくて、大回りするしかなかった。うまくいったけど、計画じゃなかったし、スペースがなかっただけさ。

Q: もしかすると、KERSをもっと早くに使うことも?

ライコネン: いや、かなりバンピーだからね。昨年もそこに落ち着いたし。そんなに効果はないと思うよ。長いし。使えるサーキットなら、やるだろうし、そうすれば速くなるっていうのなら全部のラップでやろうとするだろうけど、今回はそうじゃなかった。

Q: モンツァでのチャンスはどう見ていますか?

ライコネン: 難しいだろうね。僕たちのマシンは速く走るために縁石を使うようなところで他のマシンと同じくらいの強さがあるわけじゃない。思うとおりに縁石を使ってドライブできるようなら別だけど、その点は僕たちの強みじゃないから、難しいだろうと思う。でも、マシンの状態を見て何ができるか考える。

Q: ジャンカルロ、勝てたかもしれないという思いと、2位になれて最高だという思いがあり、複雑な心境かと思います。

フィジケラ: そうだね、ここに来る前なら僕自身、チームの皆も8位でフィニッシュすればファンタスティックだって言ったはずだ。でも僕らは2位になった。僕たちにとっては最高の週末。ポールポジションだったし、レースでのペースを考えるとキミより速かったからレースで勝つことも可能だったと思う。セーフティカーが出たことが不運だった。スタートからターン8までの間に僕は彼に対して2.5秒とか3秒くらい差をつけていて完ぺきだったからね。僕たちは燃料搭載量も同じだった。僕の方がちょっとだけ軽かったけど、消費は僕の方が少なかったはずだから、セーフティカー導入中にかなりうまくやれたんだと思う。同じ戦略だったし、彼よりも速かったから楽に勝てたはずだった。でも、2位はファンタスティックだよ。チームにも、僕自身にもうれしい。マシンは本当に良かった。ソフトでもミディアムのコンパウンドでも本当に一貫していた。自分たちのペースに本当に感動したし、これが続くことを願っている。

Q: どちらかのタイヤの方がいい、ということはありましたか?

フィジケラ: 僕はソフトでスタートして、ソフト、最後にミディアムを履いた。僕にとってのベストコンパウンドはたぶん最後に履いたミディアムだったけど、中盤よりちょっと軽かったからどうだろう。それに、ずっとキミの後ろにいて、かなり近くにいたし、本当のペースが見られる単独での走行もなかったから。それに彼の後ろでちょっとロスしたり、すぐにまた追いついたりとかもあったから、彼よりはだいぶ速かったと思う。

Q: モンツァでのチャンスはどうでしょう? マシンのパフォーマンスはどうなると思われますか?

フィジケラ: 直線での僕らのスピードが基本的にいいことは知っているよね。モンツァは超高速サーキットだ。スパでのパッケージはかなりいいと思う。モンツァ仕様のパッケージもいいはずだし、とても有望だと思う。今日の結果を再現できるとは言わないけど、まあ、そうなれば最高だけどさ、でも、トップ10入りはかたいと思うしポイントが獲得できればファンタスティックな結果だと言えるはずだ。

Q: この90分間、フェラーリがじっくりあなたを観察していたと思いますが、それでも次のレースはフォース・インディアを離れないのですか?

フィジケラ: 昨日言ったように、僕は今日のこのフォース・インディアとのレースに集中していた。今のところ、彼らからの要請がなければ次のレースもフォース・インディアと一緒に臨むつもりでいるけど、たとえ彼らから要請があったとしても、いろいろと考えなきゃいけないことがあるから、まあ、そのうち分かるさ。

Q: セバスチャン、中盤スティントでのがんばりがロバート・クビサ(BMWザウバー)をかわして3番手の位置をつかむ結果につながりましたね。

ベッテル: そうだね、でも中盤スティントよりもレースのスタートかな。8番手スタートだったから第1スティントがかなり難しかったのは明らか。自分では最高のスタートだったと思っているけど。で、行き場がなかったってわけ。オー・ルージュからの上りで集団の先頭を逃したのは残念だった。マーク(ウェバー)が外側から追い抜いてポジションをとられちゃって、その後、皆がコースオフするのを見て慎重になりすぎたと思う。確かハイドフェルドがワイドにふくらんでいたんだと思うけど。うん、ロズベルグにもポジションを奪われた。昨日の予選で自分が経験していたから、コースオフしたマシンがスピンしながら戻ってくる可能性を考えたんだ。あり得るでしょ。だから、簡単じゃなかった。まあ、でも、リスタートの後は彼を追い抜けたし、彼の方が重かったからこれは重要だったと思う。でも、リスタートから数周後には上位の皆からかなり離されていた。マシン間のギャップがかなり違っていたんだ。そこから追いつくのは難しい。自分たちはいい仕事をしたと思うよ。いずれにしても、本当にすごいペースだったし、かなりいいレースだったと思う。第2スティントは僕たちが最長だったと思うけど、そこでリーダーたちやロバートに追いついていったんだ。それで3番手で戻って、最後のスティントでも追いかけられた。マシンの動きがかなり良かったんだと思う。ドライブするのが本当に楽しかったな。このサーキットはファンタスティックだし楽しいけど、1周だと上位勢に対して0.3秒、0.4秒、0.5秒くらい追いつくのが精いっぱいだから、ペースだけを見れば優勝できるマシンだと思うけど、昨日、うまくまとめられなかった。僕は3位に満足している。この2戦で僕らが直面したことを考えると余計にね。それから、ルノーをたたえないと。僕たちの(エンジンサプライヤーに関する)今後について、メディアでいろんなことが言われているのは知っているけど、彼らは本当に素晴らしい仕事をしてくれているし、僕たちを支え、たくさんプッシュしてくれている。2基のエンジンが故障するという最悪の状況があったのは確かだし、特にバレンシアは何の助けにもならなかったけど、それでも僕らはまだやれるし、マシンがしっかり機能して、エンジンがしっかり機能していることも分かるから、僕たちにとってはいい1日だった。チャンピオンシップ(を争う)の誰よりも多い6点をとれたから、本当にいい1日だよ。

Q: どちらがベストのタイヤでしたか? 最終スティントのかなり序盤にファステストラップを記録されていますが。

ベッテル: そうだね、その通りだ。僕は特にそうだったけど、金曜日の走行がマイレージをセーブするために制限されていたのは間違いない。金曜日のサーキットはレースの時と同じじゃないだろうと思っていたから、適切なタイヤを選ぶのはかなり難しかった。スティントのスタートはいつもプライムに苦労するんだ。前にいるマシンに第1スティントでおいていかれたのもそれが理由だと思う。彼らはかなり速かったしね。その後のペースは問題なかったと思う。マシンはハードタイヤを履いて徐々に良くなっていった。第2スティントはハードタイヤを履いたけど、かなり難しくて熱入れが簡単じゃなかった。最速タイムをマークした最終スティントはニュータイヤの効果だと思う。それにサーキットもかなり状態が良くなっていたし、最後の数周は追いつこうと思ったけど、ギャップが大き過ぎたからロバートとのギャップをしっかり保つことにしたんだ。それはうまくいった。少しペースを落としたけど・・・レブを落としてフィニッシュを目指したんだ。

ピケJr.、故意にクラッシュすることを命令されていた?


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チーム戦略の犠牲に?

ネルソン・ピケJr.が2008年シンガポールGP決勝で故意にクラッシュすることを命ぜられたという情報が浮上したため、FIAはこの件の調査を開始することを認めている。

昨年9月にF1史上初のナイトレースとして開催されたシンガポールGPは、フェルナンド・アロンソ(ルノー)の勝利で幕を閉じた。しかし“皮肉にも”その勝利を援護したのは、当時チームメイトだったピケJr.が激しいクラッシュに見舞われたことでセーフティカーが導入されたためであったと報じられていた。

クラッシュを喫したピケJr.は当時「マシンリアエンドのコントロールを失ってしまったんだ。それで激しくウオールにヒットした」とリタイア原因を説明。しかし1か月ほど前にルノーを解雇されたピケJr.は、ルノーのチーム代表であり自身のマネジャーでもあったフラビオ・ブリアトーレからひどい扱いを受けたことを明かしたのだ。

ベルギーGP決勝レースを中継したブラジルのテレビ局『Globo TV』は、ピケJr.が昨年のシンガポールGPで故意にクラッシュするよう求められていたという情報をキャッチし、報じている。

これを受けてFIAの広報担当者は、この件の調査が開始されたことを認めた。

2009年第12戦ドライバーコメント決勝


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最初から最後まで優勝を争った2人

テクニカルサーキットのスパ・フランコルシャンで行われたベルギーGP決勝レースを制したのは、フェラーリのキミ・ライコネンだった。2004年、2005年、2007年とスパを制覇したマイスターは、6番手スタートながらもセーフティカーラップ終了後の5周目にオーバーテイクを決め、その後はリードを守り切った。

2位にはポールシッターのジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア)が入った。セーフティカー導入によって後方とのギャップができ、リスタートでKERS(運動エネルギー回生システム)搭載車のライコネンにかわされてしまったのは、しょうがないと言えるだろう。特筆すべきなのは、常にライコネンの後方につけて残り40周を戦いぬき、自らの手で2位表彰台を勝ち取ったことだ。フォース・インディアは初ポイント獲得が2位表彰台となった。

一方、チャンピオンシップ争いを演じるドライバーたちには不運な展開となった。ジェンソン・バトン(ブラウンGP)は追突されてオープニングラップでレースを終え、チームメイトのルーベンス・バリチェロはスタートで完全に出遅れた。レッドブルはセバスチャン・ベッテルがうまく戦って3位を得たものの、マーク・ウェバーはピット作業のミスもあってポイント圏外でレースを終えている。これにより、ドライバーズ選手権でベッテルがウェバーを抜いて3位に浮上した。

レース後のドライバーコメントは以下のとおりだ。

【マクラーレン】

ルイス・ハミルトン(リタイア)


「何もかも悪い方にいく日もある。今日はそういう1日だったってことさ。スタートは最悪で、アンチストールが起動してしまい、立て直そうとがんばったけど1コーナーでサンドウィッチ状態になってフロントウイングの一部を失ってしまった。ターン5のところでロマン・グロージャン(ルノー)やジェンソン(ブラウンGP)がスピンしていて、皆がそれをよけようとしていたから、ダメージを受けないようにスローダウンしたんだけど、僕の後ろにいたドライバーにやられた。彼もそのアクシデントを避けようとしていたんだ。ガッカリな1日だったけど、来年はこのレースで勝てるようにがんばってまた戻ってくるよ」

ヘイキ・コバライネン(6位)

「僕にとってはいいレースだったよ。この2戦に比べるとここでの全体的なペースは良くなかったけど、戦略が完ぺきにはまって僕より前に(ピット)ストップしたドライバーをたくさんオーバーテイクできた。がんばってくれたウォーキングとブリックスワース、シュトゥットガルトの皆に本当にありがとうと言いたい。今日の6位という結果は強力だと思うし、マシンの信頼性、素晴らしい戦略、ファンタスティックなエンジン、最上のKERS、これらすべてのおかげで今日のグリッドポジションから9つも順位を上げられたんだ。ミディアムダウンフォースのコースで完全にコンペティティブであるためにはまだやらなきゃいけないことはあるけど、モンツァは超がつくローダウンフォースのサーキットだから、まったく異なると思うし、僕たちは常にそこでは速かった。最後に、キミ(ライコネン/フェラーリ)の優勝を本当にうれしく思う。彼は素晴らしいレースを戦ったし、ここでの勝利にどん欲であることは分かっていたからね」

【フェラーリ】

ルカ・バドエル(14位)


「今日はベストを尽くした。残念ながらスタート直後の1コーナーでフロントタイヤ2本にフラットスポットを作ってしまい、第1スティントは激しいバイブレーションを抱えることになったよ。タイヤを交換してからは状況が改善されたけど、ハードタイヤのパフォーマンスはソフトと比べたらあまり良くなかった。再びパフォーマンスレベルを上げることができたし、モンツァでレースしたいと願っている。フィオラノやムジェロと並んで、最もよく知っているサーキットだからね。キミとチームの結果についてもハッピーさ。素晴らしい勝利で、シーズンこの時点で僕たちがすごく願っていたものだよ」

キミ・ライコネン(優勝)

「僕とチームにとって素晴らしい勝利だ。シャンパンの味は表彰台の位置に関係なく変わらないものだけど、勝った時の気分は間違いなく違うね。このサーキットにはドライバーが望むものすべてがあるし、ここで走るのは楽しいんだ。だけど僕がここで4回も勝てたことを説明するのに、秘密なんてないさ。少なくとも1回は勝ちたいと思っていたし、それを達成することができた。僕らのマシンは最速ではないけれど、すべてをうまくマネジメントすることができてこの結果をチームと共に達成することができた。スタートでは前にルーベンス(バリチェロ/ブラウンGP)が止まっていて、僕は彼をかわす必要があった。その後第1コーナーからケメルストレートエンドまでに、僕は2番手に浮上できた。セーフティカーの後ろにいる時はタイヤの温度を保ったけど、そのためにリスタートでフィジケラ(フォース・インディア)をかわすことができた。簡単にパスできたのはそのおかげさ。1回目のピットストップではソフトタイヤを継続してはいたほうが良かったんだろうけど、レースを終えた今ならそんなことはいくらでも言えるよね。終盤はジャンカルロと争うことが難しそうだったから少しやり方を変えたんだ。KERSをスタブロで使ってポジションを守る使い方をしたから、首位を保つことができた。僕らのマシンは縁石の乗り越えであまり良くないから、モンツァは難しくなるだろう。それでもベストを尽くすよ」

【BMWザウバー】

ロバート・クビサ(4位)


「うまくスタートできて、1コーナーを抜けた後は2番手だった。オー・ルージュでキミ(ライコネン/フェラーリ)が隣に来た時はビックリしたよ。5コーナーへのアプローチで彼がブレーキをかなり遅らせてコースオフを喫したんだけど、とてもトリッキーな場所で、コースに戻った彼は僕の目の前に入った。そこでは週末を通してアクシデントが多かったから、僕は安全にいくことにした。わずかに接触したけど、走り続けることはできた。今回はちょっと速さが足りかなったんだ。でも、もちろん、また表彰台を争うことができたのはいいこと。この結果でチームにはたくさんのポイントが入ったわけだから、これもいいことだよね。これ以上の成果を上げるチャンスがなかったのが残念。今日の結果は低めのダウンフォースのコースではかなりコンペティティブだってことを示しているから、モンツァに向けてポジティブな傾向だと思う。それでも、昨日の予選でなぜもっと競争力を出せず、もっといい結果を出せなかったのかを分析していかなきゃいけない」

ニック・ハイドフェルド(5位)

「チームにとってはいい結果だけど、自分がガッカリしていることは認めなきゃいけないね。3番グリッドからスタートしたから、もっと上位を期待していたけど、オープニングラップでレースを落としてしまったと思う。レース前はスタートで硬い方か柔らかい方か、どちらのコンパウンドを履くべきか迷っていた。硬い方が速かったんだけど、もちろん、熱が入るのは遅い。太陽が出ていたから、硬い方のコンパウンドでいくことにして、それがうまくはまったんだ。スタートの後はラ・ソースで内側からヤルノ(トゥルーリ/トヨタ)に対してブレーキを遅らせようとがんばったけど、まだタイヤが十分温まっていなくてダメだった。ターン5に向かう上りで僕を含めた何台ものマシンがグラベルにはまり、そこでさらにポジションを落としてしまった。最初のピットストップを終えてすぐ、ピットレーンでマーク(ウェバー/レッドブル)との接触を避けるためにブレーキを踏まなきゃいけなくなったけど、その後すぐにコース上で彼をオーバーテイクできた。最終スティントの僕のペースは本当にすごくて、ロバート(クビサ)とのギャップを縮めていけたんだ。彼よりペースは速かったけど、他のマシンの真後ろにつくと乱れた空気の影響を受けてダウンフォースがなくなり、滑りやすくなって2秒以上失ってしまうから、オーバーテイクすることはできなかった」

【ルノー】

フェルナンド・アロンソ(リタイア)


「今日は表彰台のチャンスを逃した。いいスタートでポジションもいくつか上げられたし、戦略もいい感じだったんだ。マシンは予想よりも調子が良くて、ピットストップに向かった時は3番手を走っていたのに、そこで左フロントタイヤの何かがおかしいことが判明して、チームからリタイアするように言われた。今のところはレース序盤の第1コーナーでダメージを負ったんだろうと考えている。とにかくモンツァは2週間後だ。ガッカリだった今日の埋め合わせをしたいね」

ロマン・グロージャン(リタイア)

「かなりいいスタートで13番手まで順位を上げて、いい感じのペースをキープできていたんだけど、ターン5でバトン(ブラウンGP)の道連れになっておしまい。レースをフィニッシュしたかったし、この特別なコースでもっとマシンについて学びたかったから悔しいよ。モンツァではもっとうまくやれるよう願っている」

【トヨタ】

ヤルノ・トゥルーリ(リタイア)


「どれほど決勝にがっかりしているか言い表せない。予選後、私たちの調子はとても良かったので、今日は素晴らしい結果を収められると心から期待していた。しかし、第1コーナーで私はハイドフェルドのすぐ後ろを走っていて、コーナーの出口で現実よりも速く行くと予測していた。彼が問題を抱えていたかどうか分からないが、わずかに彼に接触してフロントウイングを壊してしまった。クルマが大きく振動していたのでピットに入るしか選択肢がなかった。その後私ができることは何もなく、結局ブレーキがすり切れる問題が見つかり、走行を止める方が安全だという判断になった」

ティモ・グロック(10位)

「力強いスタートを決め、セーフティカーが導入された時には4番手で走行していたので、ポイント獲得のチャンスが大いにあった。しかし1回目のピットストップで燃料リグに問題が起き、時間をロスしポジションを下げた。ピットクルーは予備の燃料リグへの交換を非常に素早くしてくれたが、それでもやはり時間はロスした。明らかに燃料リグに問題があり、何が起きたのか分析して今後同じようなトラブルを防がなければならない。私はベストを尽くしたし、クルマはとても速かった。ただ、結果に繋がらなかった」

(トヨタ自動車 プレスリリースより一部抜粋)

【トロ・ロッソ】

ハイメ・アルグエルスアリ(リタイア)


「僕のレースは長いものにはならなかった。こういったことはレースなら起こり得ることで、ただ受け入れることしかできないよ。スタートは悪くなくて、マシンもいい感じだった。ターン2(レ・コンブ)でジェンソン(バトン/ブラウンGP)がスピンし、ハミルトン(マクラーレン)が避けようとして左側に動いたんだけど、そこには僕がいたんだ。僕らはクラッシュし、マシンのダメージが大き過ぎてレースを続けられなくなってしまった。今後のレースではもっとうまくいくことを期待している」

セバスチャン・ブエミ(12位)

「安定したレースを戦い、ミスもしなかったよ。マシンもすべてがうまく機能してくれた。僕のほうがコバライネン(マクラーレン)よりも速かったのに、彼をオーバーテイクできなかったことは残念だったけど、少なくともトライはしたよ。1ストップ作戦のほうが、うまくいったかもしれない。1周目のアクシデントにはかかわらずに済んだけど、その際のデブリを拾ってしまったみたいで、序盤の数周はフロントウイングがうまく機能しなかったんだ。引っかかったデブリを落とそうとして縁石に乗ってみたんだけど、それがうまくいったみたいだね。全体的にはいいレースだったと思うし、低ダウンフォース仕様で戦うモンツァでも同じようにやれることを期待している」

【レッドブル】

マーク・ウェバー(9位)


「1周目は良くて、ポイント獲得のためにいい基礎を築けたよ。だけど1回目のピットストップで僕はニック(ハイドフェルド/BMWザウバー)の前にリリースされたんだけど、それによってドライブスルーペナルティを課されてしまったんだ。その後はダメージを最小限にとどめることになった。ポイント圏内に戻ろうとトライしたし、回数は多くなかったもののクリアな場所で走行できた時はいいペースを刻めたんだ。それでも十分ではなかった。ポイントを獲れなかったことは不満だし、僕のドライブはポイント獲得に値するものだと思っていたよ。だけどドライブスルーに壊されてしまった。だれも言い訳には興味がないさ。次のレースに向けて前を見るよ」

セバスチャン・ベッテル(3位)

「チャンピオンシップ争いを考えるなら、今日の結果はいいものだと言える。中団からのスタートは簡単じゃなかったけど、スタート自体はうまくいった。オープニングラップではニックがコースを外れていたし、多くのマシンがスピンを喫していたから、僕は少しコンサバすぎたかもしれない。ニコ(ロズベルグ/ウィリアムズ)にポジションを奪われてしまい、リスタート後に彼をかわさなければいけなくなった。第1スティントでは先頭集団からかなり離されてしまったけど、第2、第3スティントではマシンが最高だったんだ。まったくミスしなかったし、すべての周で予選アタックみたいに攻められたよ。マシンをドライブするのが楽しかったし、僕は前にいたマシンよりも速かった。今日はブラウンGPがいない中でポイントを獲れたから、チームにとっては良かったと言える。それに僕もジェンソン(バトン)とルーベンス(バリチェロ)よりも前でフィニッシュしてポイントを獲れたから、ドライバーズ選手権にとっても良かったね。チームに最大級の感謝を捧げたいし、ルノーにもそうだ。この数戦はいろいろあったけど、再びレースを完走できて良かった。巻き返せたと言えるだろう」

【ウィリアムズ】

ニコ・ロズベルグ(8位)


「今日は最大限のことはやれたと思うから、この結果にそんなに不満はない。金曜日からマシンはそれほど良くなかったけど、前進できたし予選もまずまずだった。いいスタートがきれたおかげの結果だし、8位でポイントフィニッシュを果たすことができた。週末の初めにはもう少しを期待していたけどね。今日のマシンはドライブするのが難しく、タイヤについてもやることがたくさんあったんだ。太陽が顔を出しているうちは順調だったけどね。ソフトタイヤを履いた最終スティントは特にそうだった。そういうコンディションの時はもっとプッシュできたんだ」

中嶋一貴(13位)

「ここでは週末を通してペースに苦戦し、予選は特に厳しかったです。当然ながらそれがレースでのポテンシャルにも影響しました。バランス面は土曜日に比べてレースの方が少し良かったですが、今の僕たちは2週間後のイタリアで確実に結果を改善できるよう、何ができるかを見ていくことに焦点をあてています」

【フォース・インディア】

エイドリアン・スーティル(11位)


「チームにとって、特にジャンカルロにとって素晴らしい週末になった。彼は素晴らしいレースを展開して2位に入ったけど、これは皆にとって大きな成功だよ。僕たちは確実に前進したし、今日はどんなことだって可能だったと思う。次のレースも楽しみにできるね。個人的には少し残念だ。スタート直後のターン1で誰かが追突してきて、そこでレースが終わってしまったようなものだからね。追突してきたのは多分アロンソ(ルノー)だと思うんだけど、その後彼にフロントウイングを踏まれちゃったよ。マシンには速さがあったから残念だ。僕はレースで巻き返しを図ったけど、不満だね。マシンにはすごく満足しているし、チームが得た2位はすごくいいポジションだよ。モンツァでは僕も同じような結果を得たいものだね」

ジャンカルロ・フィジケラ(2位)

「今日もまた素晴らしい1日となり、信じられないような結果になったよ。スパに来る前には、8位に入ることができれば最高の結果って言えると考えていたけど、2位なんて夢みたいだからホントすごいよ。実際、今日はレースに勝てたんじゃないかと感じているから、少しガッカリしているぐらいだ。セーフティカーが入ったことがアンラッキーで、キミ(ライコネン/フェラーリ)が僕にオーバーテイクを仕掛け、KERSを使って抜いていったんだ。彼の後ろにはなったものの、僕のほうが速かった。だけど彼はKERSを持っていたから直線で速く、抜くことは不可能だったよ。だけど、最高の結果を得たことは間違いないし、サーキットとファクトリーの両方でこの結果を受けることができるね。昨日の予選後はポイント獲得に自信を持っていたんだけど、チャンピオンシップをポジティブにとらえられているし、今後のレースにとってもそうだ。みんなに感謝しなきゃ」

【ブラウンGP】

ジェンソン・バトン(リタイア)


「本当にいいスタートで、最初の数コーナーの時点でルイス(ハミルトン/マクラーレン)やルーベンス(バリチェロ)のところまでポジションを上げられていたんだ。オー・ルージュの直後、ターン5に向かうストレートでもいい走りだったと思う。ヘイキ(コバライネン/マクラーレン)のアウト側にいて、ターン5をまわろうとしたんだけど、ロマン(グロージャン/ルノー)がブレーキを遅らせたらしく、僕のリアタイヤにぶつかってきた。それが僕の今日のレース。燃料も多めに積んで、ポジションを上げてまずまずの位置にいたから悔しいけど、トップを走っている時にリタイアしちゃうより、あんまりコンペティティブじゃなかったここで初めてのリタイアを経験する方がマシとも言えるね。次のレースでは復活してみせるし、あそこ(モンツァ)は僕たちのマシンにあっているはずだから、もっと競争力があると思っている」

ルーベンス・バリチェロ(7位)

「これだけ波乱に満ちたレースだっただけに、7位で2ポイント獲得できたことには満足しなきゃいけないよね。本当なら今日はもっと上にいるべきだったんだろうけど、スタートでクラッチに問題があって表彰台のチャンスを逃した。僕もチームもフラストレーションを感じている。オープニングラップの終わりに戦略を変えて第1スティントを長くいくことにしたんだけど、これが功を奏して入賞のチャンスにつながったと思う。そこからはレースが楽しかったし、ブランシモンでのマーク・ウェバー(レッドブル)とのバトルは間違いなくハイライトだ。オイル漏れがあったから心配しながらのラップになったけど、ペースをコントロールできたし、無事にフィニッシュできたからホッとした」

フェラーリ、バドエルの今後について検討へ


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この2戦でまったく輝きを見せられなかったバドエル

ハンガリーGP予選で負傷したフェリペ・マッサの代役として先週末のヨーロッパGPおよび今週末のベルギーGPに参戦したルカ・バドエルは、次戦イタリアGPからはフェラーリのシートに座ることができないかもしれない。

スクーデリア・フェラーリはテストドライバーとして同チームに長年貢献してきたバドエルにレースをするチャンスを与えたものの、このイタリア人ベテランドライバーはレースを戦うために十分な人材でなかったことが露呈している。そのため、イタリアGPでフェラーリのシートを手にするドライバー候補として、さまざまな名前が取り沙汰されているのだ。

ベルギーGPで完走した14台の中で最下位という結果に終わったバドエルについて、チーム代表のステファノ・ドメニカリは「今日、ルカは彼にとって可能だったベストを尽くした。今回の勝利は彼がチームに対して示す貢献を反映しているものでもある。今後の数日間を用いて、彼の近未来について評価することになる。フェリペの回復状況も考慮に入れるつもりだ」とコメント。さらに「今はホームレースであるモンツァを見据えているが、例え難しい状況になることが分かっているとはいえ、われわれはこのレースに全力を注ぎ込むことになる」とも話した。

母国グランプリの舞台となるモンツァでレースをさせてもらえない可能性を最も感じているのは、バドエル本人なのかもしれない。パドックでは、下位チームのフォース・インディアでベルギーGP決勝2位という結果を手にしたイタリア人、ジャンカルロ・フィジケラがキミ・ライコネンのチームメイトとしてイタリアGPに出走するのではないかといううわさが広まっている。しかしバドエルは気丈に振る舞っており、今後もドライブを継続したいという願いを口にしている。

13位の中嶋一貴(ウィリアムズ)から48秒遅れてチェッカーフラッグを受けたバドエルは「再びパフォーマンスレベルを上げることができた」と語り、「フィオラノ、ムジェロと並んで熟知しているモンツァで、本当にレースがしたい」とも付け加えた。

1周目のクラッシュにペナルティはなし


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引き金となったのはグロージャン?

30日(日)に行われたベルギーGP決勝レースの1周目にレ・コンブで起こった2件のアクシデントについてスチュワードが調査を行ったが、ペナルティを科されたドライバーはいなかった。

まずはブラウンGPのジェンソン・バトンとルノーのロマン・グロージャンが接触し、その後マクラーレンのルイス・ハミルトンとトロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリがクラッシュ。4人ともリタイアという結果でレースを終えている。

「ロマンがブレーキを遅らせて僕のリアホイールにぶつかったんだ」とバトンが主張する一方で、新人のグロージャンは「バトンの道連れになった」と話した。

スチュワードは「これ以上の対処の必要はない」としてこの一件に幕を引いている。

昨年のワールドチャンピオンであるハミルトンはアルグエルスアリにレ・コンブで「ぶつけられた」と話したが、アルグエルスアリはハミルトンと接触したのは前方で起こっていたクラッシュを避けようとしたためだとした。

この件についてもスチュワードはさらなる行動を起こしてはいない。

スパ、ニュルブルクリンクとの交互開催案を認める


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損失に苦しむスパ

ベルギーGPのオーガナイザーがニュルブルクリンクとの隔年開催が将来の選択肢の一つであることを認めた。

2012年までの開催契約を結んでいるスパ・フランコルシャンだが、バーニー・エクレストンに毎年支払うレース開催料をまかなうことができないことから、隔年開催を検討していると今週初めに『La Libre(ラ・リブレ)』紙が報じていた。

スパ・フランコルシャンのマネジャーであるエティエンヌ・ダヴィニョンは30日(日)にベルギーGPが毎年損失を出していることを認め、エクレストンと交互開催案について話し合っていることを明らかにした。

「先方に興味はあるか分からないものの、例えばニュルブルクリンクと交互開催を行えるのであれば、F1に来てくれるファンを確保して収入を増やすことで損失を減らすことができる」とダヴィニョンは語っている。

西ヨーロッパに位置するスパとドイツのニュルブルクリンクは、地理的にはたった120kmしか離れていない。

ダヴィニョンはドイツの他のF1開催地との交互開催も選択肢に入っていると話しているが、ホッケンハイムリンクは通常の毎年開催になると考えられている。

サードカー阻止を目指すウィリアムズ代表


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熱心にサードカー案を進めるフェラーリ

ウィリアムズを率いるフランク・ウィリアムズ代表はフェラーリが推し進めるサードカー導入案を拒む意向を示唆した。

ウィリアムズはフェラーリがフェリペ・マッサの代役としてF1復帰を目指していたミハエル・シューマッハに2009年型マシンF60でのテストを実現させようと動いた際も反対票を投じている。

「3台? 私は反対する」とウィリアムズは『SonntagsBlick(ゾンタークスブリック)』紙に語った。

トロ・ロッソ代表のフランツ・トストもあまり積極的ではないようだ。

「13チームでは39台になってしまう。だが、多くのトラックはそのような設備が整っていない」

「この案に意義があるのは、離脱するチームがあってグリッドを埋める必要があるような場合だけだと思う」とトストは付け加えた。

一方で、ドイツの『Auto Motor Und Sport(アウトモートア・ウント・シュポルト)』はマクラーレン代表のマーティン・ウィットマーシュがこの案をおもしろい考えだと評したことを伝えているが、ウィットマーシュはフェラーリのようなチームがマッサ、フェルナンド・アロンソ(現ルノー)、シューマッハといった3人組をそろえる事態にならないかとためらいを見せてもいる。

「もし3人の最高のドライバーが最も速い3台のクルマに乗るような事態になるなら、私にはそれがいいアイデアか分からないね」とウィットマーシュはコメントした。

アルコール検出でエンジンかからず トヨタが飲酒運転防止装置

 トヨタ自動車は31日、運転手の息からアルコールを検出するとエンジンが始動できなくなる飲酒運転防止装置「アルコール・インターロック装置」を開発したと発表した。9月1日から11月30日にかけて、日野自動車の協力を得て実証実験を行い、実用化への課題を探る。

 同装置は、アルコールを検出するセンサーに加え、温度や湿度などのセンサーを備え、感知機能を向上させた。ドライバーが息を吹きかけて、アルコール分の有無をチェック。アルコールが検出されると警報による注意喚起に加え、スターター回路を制御し、エンジンを始動できなくなる。マウスピースに口を接触させる従来の方式に比べ、衛生面などでメリットがあるという。

 トラックなどの事業用車両での採用を想定しており、ドライバーが装置を使用する様子を撮影してメディアに記録する機能も備えた。ドライバーは事業所に帰社後、メディアを運行管理者に提出し、データをパソコンなどで管理できる。

 トヨタは同装置を国土交通省の公用車や事業所(計13施設)にある日野自動車の車両約30台に設置し、実際の運用時の問題点などを検証する。
2009/8/30

ラウダからフェラーリへ、“フィジケラとサインを”


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モンツァでのフェラーリ入りの準備OK?

来るイタリアGPに先立ち、不振のルカ・バドエルに代えてジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア)を起用するよう、ニキ・ラウダがフェラーリに促している。

「フェラーリはモンツァでそのコックピットにフィジケラを座らせるべきだ」とスイス紙『SonntagsBlick(ゾンタークスブリック)』に語るかつての王者は「彼らにはもはやバドエルをめちゃくちゃにすることなどできないはずだ」と続けた。

ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルド)』はフィジケラの移籍は否定のしようがない可能性だと報道。フィジケラ自らが否定した水曜日にフェラーリとの話し合いが始まったとしている。

「もしフォース・インディアが財政的な懸念を抱えているのなら、フェラーリから支払われる移籍金が役に立つはずだ」とも話すラウダ。

また、『Bild am Sonntag(ビルド・アム・ゾンターク)』は以前フェラーリからエンジン供給を受けていたフォース・インディアが今もフェラーリから借金したままだと伝えている。

ライコネンが今シーズン初勝利!


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最後まで緊迫のバトルを繰り広げた2人

30日(日)日本時間21時(現地時間14時)から、2009年F1世界選手権第12戦ベルギーGP決勝レース(周回数44周、レース距離308.052km)が、スパ・フランコルシャン・サーキット(全長7.004km)で行われた。

前日の公式予選ではフォース・インディアのジャンカルロ・フィジケラが2006年マレーシアGP以来となるポールポジションを獲得。2番手にヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、3番手にニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)がつけ、いつもとは違う顔ぶれが予選トップ3を占めた。タイトル争いを行うブラウンGPはルーベンス・バリチェロが4番手、ジェンソン・バトンは今シーズン初めてQ3に進めず14番手。レッドブル勢はセバスチャン・ベッテルが8番手、マーク・ウェバーが9番手となった。

予選終了後にFIAが発表した車両重量によれば、最も軽い状態でレースをスタートするのはバリチェロだった。続いてフィジケラ、ティモ・グロック(トヨタ)、ロバート・クビサ(BMWザウバー)、ハイドフェルド、キミ・ライコネン(フェラーリ)、トゥルーリと続く一方、予選18番手の中嶋一貴(ウィリアムズ)のマシン重量は最も重い706.1kgと発表されたため、スタート時の燃料搭載量は100kgほどということが判明した。

レース直前の天候は晴れで、気温16℃、路面温度30℃、湿度51%のドライコンディション。ブリヂストンはベルギーGPにソフトコンパウンド(ソフトタイヤ)とミディアムコンパウンド(ハードタイヤ)という2種類のドライタイヤを持ち込んだ。スタート時のタイヤ選択は、マシンによって大きく異なっている。

フォーメーションラップが終了し、20台のマシンがグリッドについた。1つずつレッドシグナルが点灯した後、ブラックアウトでレーススタート! フィジケラが好スタートを切ってトップを死守したが、バリチェロが動けず。トゥルーリとハイドフェルドがターン1へのブレーキングをかなり遅らせ、その間にクビサが2番手に浮上! しかしKERS(運動エネルギー回生システム)を搭載するライコネンが攻め、ケメルストレートエンドのレ・コンブでクビサをオーバーテイクした。

しかし、そのレ・コンブで多重クラッシュが発生! バトン、ロマン・グロージャン(ルノー)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)が接触し、その場でリタイアとなった。さらにトゥルーリも接触し、フロントウイングを壊して緊急ピットイン。ここでセーフティカーが導入された。

セーフティカー先導でレースは3周を終了。オーダーはフィジケラ、ライコネン、クビサ、グロック、ウェバー、ハイドフェルド、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、ベッテル、フェルナンド・アロンソ(ルノー)、ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)までがトップ10。セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、中嶋、ルカ・バドエル(フェラーリ)、トゥルーリ、バリチェロ、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)という隊列になった。

レースは5周目にリスタート! ライコネンがケメルストレートでフィジケラを攻略し、トップに立った。後方ではベッテルがロズベルグを抜き、バリチェロがトゥルーリの前に。中嶋は12番手を保った。

バリチェロはブランシモンでバドエルのスリップにつき、バスストップシケインでオーバーテイク。13番手に浮上した。6周目にはライコネンが1分48秒090というファステストラップをマーク。2番手のフィジケラも1分48秒5を刻んでいるが、両者の差は1.4秒だ。

7周目のケメルストレートでバリチェロが中嶋を攻略! マシン重量が最も重い中嶋は最も軽いバリチェロを抑えられず、バリチェロが12番手に上がった。一方、トゥルーリはペースを上げることができずスーティルにもかわされ、最後尾の16番手に落ちた。さらにバドエルがスーティルにプーオンの出口でアウト側からオーバーテイクされ、15番手に。トゥルーリは無線でレースエンジニアに対し、バドエルのトップスピードの速さを嘆いており、なかなかオーバーテイクできない。

10周目に入った先頭のライコネンは1分48秒フラットで周回を重ね、2番手フィジケラに1.8秒差を築いた。フィジケラもなかなかの好ペースを維持し、3番手クビサに1.7秒のギャップを作った。一方、4番手グロックのペースが悪く、クビサからは3.4秒遅れ。この1秒後方にウェバーが抑え込まれ、その後ろにハイドフェルド、ベッテル、ロズベルグ、アロンソが2、3秒間隔で続いた。

12周目を終えるとクビサとグロックが同時ピットイン! トヨタが作業に手間取り、クビサが先にコースに戻った。14周目終了時点でライコネン、フィジケラが同時にピットへ向かったが、ライコネンが先にコースイン。さらにウェバーとハイドフェルドも入ったが、作業を終えてピットレーンを走るハイドフェルドの目の前にレッドブルのクルーがウェバーをリリースしてしまい、あわや接触というシーンに。ウェバーはペナルティを恐れ、コース上でハイドフェルドにポジションを譲った。しかしレーススチュワードは危険な行為であると認め、ウェバーにドライブスルーペナルティを科した。

レースは20周目となり、多くの上位勢が1回目のピットストップを実施。順位はライコネン、フィジケラ、アロンソ、クビサ、コバライネン、ブエミ、ベッテル、ハイドフェルド、バリチェロ、スーティルまでがトップ10。このうちアロンソ、コバライネン、ブエミがまだピットストップを行っていない。

上位陣ではアロンソが最後にピットストップを行ったが、スタート直後のターン1で他車と接触した際に左フロントタイヤのリムシールドを破損していたことが影響し、タイヤ交換に大きな時間がかかってしまった。その後コースに戻ったアロンソだが、リムシールドは破損したものをそのまま装着したこともあって、スローダウン。再びピットに入り、マシンを降りてしまった。

レースは30周目。12番手の中嶋がピットに入り、これで全車が1回目のストップを終えた。先頭ライコネン、2番手フィジケラは変わっていないが、この2人のギャップはわずか1.1秒。3番手クビサ、4番手ベッテル、5番手ハイドフェルド、6番手ロズベルグ、7番手グロック、8番手ウェバーまでがポイント圏内だ。

31周目終了時点でライコネンとフィジケラが同時ピットイン! フェラーリもフォース・インディアも7.1秒の静止時間でドライバーを送り出したため、順位の変動はなかった。残り13周、コース上での勝負となった。

レースは35周目を終え、暫定首位のベッテルがピットイン。レッドブルのクルーはミスせずコースに送り出し、クビサの前となる3番手に浮上した。これでライコネン、フィジケラ、ベッテル、クビサ、ハイドフェルド、コバライネン、バリチェロ、ロズベルグ、ウェバー、グロックというトップ10になった。

レースは残り6周。3番手のベッテルはフィジケラから5秒後方にいるが、ファステストラップを連発してフィジケラを追う。ライコネンとフィジケラのラップタイムは1分47秒8ほどだが、ベッテルは1分47秒2を刻み、じわじわと2人に近づいた。

フィジケラは41周目に1分47秒786という自己ベストタイムをマークし、ライコネンとのギャップを0.8秒にキープして走行。後方では7番手のバリチェロのマシンリアエンドから薄い白煙が出始めたが、レースエンジニアの無線ではオイル漏れとのこと。ペースを落とし、そのまま走行を続けた。

ライコネンとフィジケラのポジションは変わらず、チェッカーフラッグ! ライコネンが2008年スペインGP以来となる今シーズン初勝利を決めた。通算18勝目は、スパにおける4勝目だ。2位には2006年日本GP以来の表彰台をゲットしたフィジケラ。フォース・インディアは初ポイント獲得が表彰台となった。3位には8番手スタートのベッテルが入った。

4位にクビサ、5位にハイドフェルドが入り、BMWザウバーは2008年中国GP以来のダブル入賞を達成。6位にコバライネンが続き、トラブルを抱えたバリチェロがなんとか7位。ロズベルグが8位に入った。バリチェロのマシンはチェッカーフラッグを受けた後にリアエンドが炎上している。

9位にはウェバーが入り、グロック、スーティル、ブエミ、中嶋、バドエルまでが完走。アロンソ、トゥルーリ、バトン、グロージャン、ハミルトン、アルグエルスアリの6台がリタイアを喫した。

ファステストラップを刻んだのはベッテルで、タイムは1分47秒263。終盤の38周目にたたき出した。

次戦イタリアGPは2週間後に開催される。最初のセッションとなる金曜フリー走行1回目は9月11日(金)の日本時間17時(現地時間10時)からスタート予定。お楽しみに!

2年目のシンガポールGPは観衆が減少?


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2年目は興味も薄れるか

来月シンガポールで開催される2度目のナイトレースが昨年のような大観衆を集めるのは難しそうだ。

2008年にはマリーナ・ベイのシンガポール市街地サーキットに10万人の観客が押し寄せたが、今年のチケットはこれまでのところ6万枚しか売れていない。

「昨年は特別な年だった。初開催のイベントだったため当初から大きな関心を集めていた」と地元紙『Sunday Times(サンデー・タイムズ)』に語るのは、シンガポールのイスワラン貿易産業大臣。

同相はさらに「今年はよくあるF1レースの一つとなっている。特にレースが近づいてきたここ数週間で安定した勢いを見せているので、もっと売れるだろう」ともコメントしている。

マルヤ、フィジケラとフェラーリのうわさを否定


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フェラーリへの思いを隠さないフィジケラだが・・・

フォース・インディアのオーナーであるビジェイ・マルヤは29日(土)、同チーム所属のジャンカルロ・フィジケラがチームを離れるという推測を否定した。

生粋のローマっ子であるフィジケラがスパ・フランコルシャンで行われたベルギーGP予選で衝撃的なポールポジション獲得を果たしたことにより、フェラーリで苦しむイタリア人ドライバーのルカ・バドエルの後任として次戦イタリアGPから跳ね馬のコックピットに収まるのではないかという推測が広まった。

「ここにいるすべての人々は、私に同じ質問をしてくる」とスパのパドックで語ったのは、フォース・インディアのオーナーでチーム代表を務めるマルヤ。

さらに「単なるメディアのうわさだ。フェラーリが私にアプローチしてきた事実もなければ、ジャンカルロが私にそのようなことを話したこともない。メディアのうわさにコメントはできない」とも続けた。

フェラーリはハンガリーGP予選でケガをしたフェリペ・マッサの代役としてミハエル・シューマッハを起用する予定だったが、そのシューマッハもまたバイクのテスト中に負った首のケガに不安を抱えていることが判明、7冠王者の電撃復帰は幻となった。そのため、チームはバドエルをヨーロッパGPからレースドライバーに据えることを決めたのだが、2戦目となった今週末でも予選では最下位。さらにタイムアタック中にスピンを喫し、グラベルの上で予選セッションを終えるという状況だった。

当然ながらフェラーリは、次戦モンツァから別のドライバーを起用することを考えるはずだ。それでもバドエルとしては、母国ファンの前で3度目のチャンスを手にすることを心から願っているようだ。

バドエルは「モンツァは僕のホームコースだ。人生の中でも、最も多くの時間を過ごしたサーキットなんだ。そこでなら、大きく前進できるはずだ」と報道陣に語っている。

フェラーリ首脳陣がカーナンバー3のマシンからバドエルを引きずり降ろさないようにするには、バドエル自身が30日(日)のベルギーGP決勝レースで力強い戦いをするしか方法がない。

「僕がモンツァで走るかどうかは別にしても、明日のレースを見てみようじゃないか。いくつかレースを経験すれば、改善できると考えている」とバドエルはコメントしている。

さらに、マッサがケガをしたタイミングは、テストドライバーがレースシートを手にする時期としては最悪のものであったとも主張したバドエル。

「2年前なら僕はたくさんドライブできていたから、レースドライバーとの差はあまり大きくなかった。残念ながら、人は人生を自分では選べないものさ」と話している。

一方マルヤは、自身のビジネスが不調になっていることが原因でフォース・インディアのオーナー権を手放すのではとうわさされているが、その点についても否定。

「間違った情報が多く流れている」とF1の公式サイトに語ったマルヤは、自身が経営するビールおよび蒸留酒産業がうまく運営されていることを明かした。

またキングフィッシャー航空についても「私の財政面は航空会社にのみ依存しているわけでなく、フォース・インディアの財政も私が持つ会社の問題に影響を受けているのではない。フォース・インディアはきちんと投資をうけており、皆が知っているように私はここで貢献しているのだ」とコメントしている。